第3回:実践!資産クラス別ポートフォリオ設計の考え方

はじめに

前回の記事では、ポートフォリオを設計するための「全体戦略」や「リスク許容度の見極め方」について紹介しました。
今回はさらに一歩踏み込み、実際にどの資産クラス(国内株式・海外株式・債券・貴金属・暗号資産)をどう組み合わせるべきか、その考え方と具体的な比率例を紹介します。


国内株式:成長と安定を兼ねる「日本経済との連動資産」

日本のサラリーマンにとって、国内株式は「生活実感に近い」資産クラスです。為替リスクがなく、企業業績や景気動向も理解しやすいため、初心者にも馴染みがあります。

ポイント

  • TOPIXや日経平均連動ETFで手軽に分散投資

  • 景気循環に敏感なので、積立より「押し目買い」も効果的

  • 配当金によるインカムリターンを重視する戦略も有効

目安比率

ポートフォリオ全体の**10〜20%**を目安に設定しましょう。
給与や退職金などの「日本円収入」を考慮し、やや控えめにするのが安全です。


海外株式:最もリターンが期待できる中核資産

資産形成を加速させるエンジンが「海外株式」です。特に米国市場は長期的な右肩上がりのトレンドが続いており、個人投資家のポートフォリオでも中心的な存在となります。

ポイント

  • 米国株ETF(VOO、VTI、S&P500連動)が定番

  • 為替分散の効果が大きい

  • 成長国(インド・ベトナムなど)への少額投資も選択肢

目安比率

ポートフォリオ全体の**40〜60%**を海外株式で構成すると、長期的な成長が期待できます。


債券:相場下落時に守ってくれる「クッション資産」

債券は「守りの資産」です。株式市場が下落しても比較的安定しており、リスクを和らげる役割を果たします。

ポイント

  • 米国債・日本国債など、信用度の高いものを選ぶ

  • 利回り重視よりも「安定性」重視でOK

  • 投資信託やETFを通じた間接投資もおすすめ

目安比率

ポートフォリオ全体の**10〜20%**を目安に設定します。
特に50代以降では、株式よりも債券比率を増やすと安定性が向上します。


貴金属・暗号資産:ポートフォリオの「スパイス」

金やビットコインは、株式や債券とは異なる値動きをするため、リスク分散の一翼を担います。

ポイント

  • 金はインフレ・地政学リスクのヘッジ

  • 暗号資産はリスクが高いが、成長余地も大きい

  • 両者を合わせて20%程度に留めるのが無難


まとめ

資産クラスの組み合わせは「あなたの目的」と「心理的な安心度」で変わります。
基本形として、次のような配分が参考になります。

  • 海外株式 50%

  • 国内株式 15%

  • 債券 15%

  • 貴金属 10%

  • 暗号資産 10%

この配分を出発点に、リスク許容度に応じて微調整するのが現実的です。次回は、実際の「運用管理」と「リバランス戦略」について解説します。

👉 第4回:「ポートフォリオ運用の実践とメンテナンス戦略」へ進む

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