投資を始めた背景として、当時の日本経済や市場状況が大きく影響を与えました。バブル崩壊後の低成長時代に突入し、金利も歴史的な低水準に落ち込む中で、銀行預金だけでは資産を増やすのが難しいと感じたのがきっかけです。また、インターネットが普及し始め、株式市場や投資商品の情報にアクセスしやすくなったことも、投資を始める後押しとなりました。
1. 投資に目を向けた理由
ゼロ金利政策が注目され始めた時期で、銀行預金の金利がほぼゼロに近い状態でした。そのため、預金に資産を置いているだけではインフレリスクに対応できないと考え、資産運用の必要性を強く感じました。当時の金融自由化の流れもあり、株式投資や投資信託といった商品が個人投資家にとって身近になりつつありました。
2. 初めての投資商品
最初に購入したのは、日本株の個別銘柄と国内の株式型投資信託でした。当時はオンライン証券が台頭し始めた時代で、従来の証券会社に比べて取引手数料が低くなり、個人でも少額から始められる環境が整っていました。また、日経平均株価がバブル崩壊後の低迷期にあったため、長期的なリバウンドを期待して株式投資に挑戦しました。
3. 投資に関する学び
投資を始めた頃は、現在のようなオンライン教材やSNSの情報がなかったため、書籍や新聞が主な情報源でした。日経新聞を毎日読み、特集記事や市場解説を通じて経済動向や企業業績について学びました。また、投資に関する基礎知識を得るために「株式投資の入門書」を何冊も読み、配当やPER(株価収益率)などの基本指標の計算方法を理解しました。
4. 投資を続けるモチベーション
投資経験を通じて、資産が徐々に増加していく実感を得たことが大きなモチベーションとなりました。特に、バブル崩壊後の低迷期を経て、ITバブルのような市場の回復局面を経験したことが、自分の判断が間違っていなかったと自信を持つきっかけになりました。また、経済や企業について学ぶことそのものが面白くなり、投資を長期的な趣味として続けられています。
5. 投資を始めたことで得られたもの
投資を始めたことで、資産形成の習慣が身についただけでなく、経済や金融に関する知識が大きく広がりました。また、リスク管理や長期的な視点の重要性を学び、これは投資だけでなく仕事や日常生活にも応用できています。特に、投資を通じて自己責任での判断を下す訓練ができたことは、人生全般において大きな財産となっています。
まとめ
投資を始めたきっかけは、時代背景や将来の不安が大きな要因でしたが、その後の経験を通じて資産形成の楽しさや重要性を実感しました。どんな時代であっても、自分の資産を守り、増やしていくためには、継続的な学びと実践が必要だと感じています。
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