私はこれまで、個別株とインデックス投資の両方を試してきました。しかし、現在の投資方針としては、ほぼ100%インデックス投資に集中しており、個別株には投資していません。その理由について、詳しく説明します。
1. かつての投資割合(個別株 vs インデックス投資)
私は投資を始めた当初、個別株に積極的に投資していました。特に2000年代、2010年代前半は、成長が期待される企業の株を中心に購入していました。
① 20代〜30代(個別株中心)
20代から30代にかけては、個別株投資の割合が80%以上でした。
当時は、以下のような理由から個別株を選んでいました。
- 市場平均を上回るリターンを狙いたかった(インデックスよりも成長株に魅力を感じた)
- 企業分析に興味があった(決算書や業界動向をチェックするのが楽しかった)
- 短期間で大きなリターンを得たいと考えていた(テンバガーを狙っていた)
この頃は、主に国内株と米国株を中心に個別株投資を行っていました。
② 40代(個別株とインデックス半々)
40代に入ると、次第にインデックス投資の割合を増やすようになりました。
この時点での比率は、
- 個別株:50%
- インデックス投資:50%
に調整しました。
個別株投資の魅力は感じていましたが、
- 市場平均を超えるのが難しいと実感
- 個別企業のリスク(業績悪化、競争激化など)が大きい
- 時間をかけて分析しても、インデックス投資の方が安定していた
と感じることが増え、少しずつ個別株からインデックスへシフトしていきました。
③ 50代(個別株ゼロ、インデックス100%)
現在、投資資産のほぼ100%をインデックス投資に集中しています。
- 個別株:0%
- インデックス投資:100%
完全に個別株をやめたのは、以下のような理由があるからです。
2. 個別株投資をやめた理由
① 市場平均を超えるのが難しい
個別株に投資していた頃は、
- テンバガー(10倍株)を狙う
- 優れた企業を発掘し、市場平均を超えるリターンを得る
ことを目標にしていました。
しかし、実際には市場平均を超えるのが非常に難しいことを痛感しました。
- 当たりの銘柄もあったが、ハズレの銘柄で利益が相殺される
- 大きく上がった銘柄を早く売ってしまい、利益を逃す
- 市場環境が悪いと、どんなに良い銘柄でも下がる
特に、個別株を選ぶ際には多くの分析が必要ですが、結果的にS&P500や全世界株のインデックスを持っていた方が、リスクを抑えつつ安定して資産を増やせると感じました。
② 企業ごとのリスクが大きい
個別株投資では、特定の企業の業績や経営ミスが直接リターンに影響します。
たとえば、
- 決算のミスで株価が暴落する
- 新規競争の激化で、成長が止まる
- 不祥事や経営の問題で、株価が急落する
というリスクがありました。
例えば、過去に期待していた企業が突然業績不振に陥り、大きな損失を出したこともありました。一方で、インデックス投資なら市場全体の成長に連動するため、特定の企業の失敗が致命的な影響を与えることはありません。
③ 時間と労力のコストが高い
個別株投資では、企業分析に多くの時間と労力を費やす必要があります。
- 決算書の分析(売上、利益、EPS、キャッシュフローなど)
- 業界のトレンド調査(競合比較、市場規模の変化など)
- ニュースやアナリストの評価のチェック
こうした作業を毎日継続するのは大変でした。
一方、インデックス投資なら、
✅ 定期的に積立をするだけで、長期的に市場成長の恩恵を受けられる
✅ 個別企業の業績に左右されない
✅ 分析にかかる時間を削減できる
というメリットがあり、時間を有効に活用できます。
④ インデックス投資の方がストレスが少ない
個別株投資では、日々の株価の変動を気にする必要があるため、ストレスが大きかったです。
- 企業の決算発表があるたびに、株価が大きく動く
- 急落したときに「持ち続けるべきか?」と悩む
- 予想に反して株価が伸びないと、不安になる
一方で、インデックス投資は、
- 長期的に市場全体が成長するという安心感がある
- 個別企業の業績を気にする必要がない
- 短期的な値動きに一喜一憂せずに済む
という点で、精神的な負担が軽減されました。
3. まとめ
✅ 現在の投資比率は、インデックス100%・個別株0%
✅ 過去には個別株に投資していたが、市場平均を超えるのが難しいと実感
✅ 個別企業のリスクが大きく、業績悪化や競争激化の影響を受けやすい
✅ 分析にかかる時間と労力が大きく、コストパフォーマンスが悪い
✅ インデックス投資は、安定したリターンと低ストレスでの資産形成が可能
これらの理由から、現在は完全にインデックス投資に集中しており、今後も個別株には投資しない方針です。
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