これまで私は長期投資を基本戦略としてきましたが、過去にデイトレードやスイングトレードを試したことがあります。その経験を通じて得た教訓や、なぜ現在は短期売買をほとんど行っていないのかを詳しく説明します。
1. デイトレード・スイングトレードを試した理由
私は基本的にインデックス投資や成長株の長期保有を中心にしてきましたが、過去に短期売買に興味を持ち、実際に試してみたことがあります。その理由は以下のようなものでした。
① 短期間での利益獲得の可能性
デイトレードやスイングトレードは、成功すれば短期間で大きな利益を得ることが可能です。特に、市場のボラティリティが高い時期には、大きな値動きが狙えるため、短期売買を試したくなりました。
例えば、
- 決算発表後の株価の急騰・急落
- マクロ経済ニュース(利上げ・利下げ、雇用統計発表など)
- 仮想通貨の急騰・暴落
などの場面では、大きな値動きが発生し、短期間での取引が魅力的に見えました。
② デイトレードやスイングトレードを成功させている人がいる
SNSやYouTubeなどを見ていると、デイトレードで成功している投資家が目立ちます。特に、日本の株式市場では「スキャルピング」や「板読み」を駆使して安定的に利益を出している人がいることを知り、「自分もできるのでは?」と思いました。
また、米国株や仮想通貨市場では、トレンドを読んでスイングトレードで利益を出している人が多く、「中長期投資だけではなく、短期取引でもリターンを狙えるのでは?」と考えるようになりました。
2. 実際に試したデイトレード・スイングトレードの経験
① 日本株のデイトレード
最初に試したのは、日本株のデイトレードです。
✅ 試した手法
- 材料株の急騰狙い:決算やニュースを受けた急騰銘柄への短期投資
- ボラティリティの高い銘柄でのスキャルピング(数分〜数時間の取引)
- 寄り付き・引けの注文を活用(寄り付きのギャップアップ、引けの仕掛けを狙う)
✅ 結果
- 最初は小さな利益を得ることもあったが、トータルではマイナス
- 損切りが遅れ、含み損を抱えてしまうことが多かった
- 画面に張り付くストレスが大きく、精神的に疲れる
一番の問題は、「利益が出ても、継続的に稼ぐのが難しい」という点でした。一度大きく負けると、その損失を取り返すのが大変になり、冷静な判断ができなくなってしまいました。
② 米国株のスイングトレード
デイトレードでうまくいかなかったため、次に試したのが米国株のスイングトレードです。
✅ 試した手法
- 決算後の株価変動を狙う(良決算後の上昇トレンド、悪決算後のリバウンド狙い)
- 移動平均線・RSIを使ったトレンドフォロー(テクニカル分析を活用)
- 市場全体のセンチメントを見て買う・売る(S&P500やナスダックのトレンドを確認)
✅ 結果
- 一部の取引では成功したが、全体の勝率は低い
- 相場の急変に対応できず、損切りが遅れることがあった
- 手数料や税金の影響で、思ったよりも利益が伸びなかった
米国株はボラティリティが高く、スイングトレードのチャンスは多かったですが、「結局、長期で持っていた方が利益が出たのでは?」と感じることが多かったです。
3. デイトレード・スイングトレードをやめた理由
① 継続的に利益を出すのが難しい
一時的に成功することはあっても、安定して利益を出すのが難しいことを実感しました。短期売買では、
- 一度の大きな損失で、それまでの利益が吹き飛ぶ
- 損切りの判断が難しく、心理的に負担が大きい
- 市場の動きを完全に読むことは不可能
という問題に直面しました。
② 精神的ストレスが大きい
デイトレードは、短時間での意思決定が求められるため、非常にストレスがかかることがわかりました。
- 株価を常に監視する必要がある(仕事中やプライベートの時間が削られる)
- 利益を確定すると「もっと伸ばせたのでは?」と後悔する
- 損失を出すと、「取り戻さなければ」と冷静な判断ができなくなる
長期投資なら「一時的に下がっても、成長企業なら問題ない」と思えますが、デイトレードやスイングトレードでは「毎回の取引で勝たなければならない」というプレッシャーが大きく、メンタル的にきつかったです。
③ 長期投資の方がリターンが良い
私の経験では、短期売買よりも成長株を長期保有する方が、トータルのリターンが良いことがわかりました。
例えば、デイトレードやスイングトレードで小さな利益を積み重ねても、長期投資でAmazonやTeslaを数年持ち続けた方が、はるかに大きなリターンが得られるということに気付きました。
4. まとめ
✅ デイトレード・スイングトレードを試したが、継続的に勝つのは難しいと実感
✅ 精神的ストレスが大きく、時間的な拘束も多い
✅ 長期投資の方が、リスクを抑えながら高いリターンを狙える
✅ 今後も短期売買は行わず、長期投資を継続する方針
短期売買は、一部のプロトレーダーにとっては有効かもしれませんが、私にとっては「長期投資の方がリスクが少なく、精神的にも楽で、リターンも高い」という結論に至りました。今後も、成長株やインデックス投資を中心に、じっくり資産を増やしていくつもりです。
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