成長株と配当株のどちらを優先していますか?

成長株と配当株のどちらを優先していますか? 15. 投資のスタイルや哲学

今までは成長株のみに投資し、配当株には投資していませんでした。

私はこれまで成長株に特化した投資戦略を取ってきました。理由は単純で、長期的に見て資産を最大化する可能性が高いのは成長株だからです。

しかし、最近の市場環境や自身のライフステージの変化を踏まえ、配当株への投資も検討し始めている状況です。ここでは、これまで成長株に集中してきた理由、配当株を避けてきた理由、そして今後の投資方針について詳しく説明します。


1. 成長株を優先してきた理由

① 高いリターンが期待できる

成長株は、企業が高い売上成長率や利益成長率を維持し続けることで株価が大きく上昇する可能性が高いです。例えば、過去に投資してきた**米国のハイテク企業(GAFA、Tesla、Nvidiaなど)**は、短期間で数倍、場合によっては10倍以上に成長するケースもありました。

例:Amazon(AMZN)

  • 2010年頃:$100未満
  • 2021年:$3500以上

もし配当株に投資していたら、このような成長を享受することはできなかったでしょう。

② 再投資による複利効果

成長株は通常配当を出さず、利益を事業拡大に回すため、企業の成長スピードが加速します。特にIT企業や新興産業の企業は、新規事業への投資や研究開発に資金を回すことで、市場シェアを拡大し、結果的に株価が上昇します。

例えば、**Apple(AAPL)Google(GOOGL)**は、長年にわたり配当を出さずに成長し続けたことで、長期投資家に莫大な利益をもたらしました。

③ 配当課税を避ける

配当株を持つと、配当を受け取るたびに税金(日本なら約20%)が引かれます。これが成長株なら、株価の値上がり益(キャピタルゲイン)により、利益を繰り延べすることが可能です。そのため、税効率の観点からも、成長株の方が有利だと考えていました。


2. 配当株に投資してこなかった理由

成長株を優先してきた背景には、配当株に対するいくつかの懸念がありました。

① 成長性が低い

配当を多く出す企業は、一般的に成長フェーズを過ぎており、株価の上昇率が低くなる傾向にあります。例えば、**コカ・コーラ(KO)P&G(PG)**は安定した配当を出す一方で、株価の成長はゆるやかです。

  • 成長株の例:Nvidia、Amazon、Tesla → 年間30%以上の成長も
  • 配当株の例:コカ・コーラ、ジョンソン&ジョンソン → 年間5〜10%程度

② 再投資の機会損失

もし配当を受け取らずに**企業が利益を事業拡大に投資していたら、もっと成長できるのでは?**という考えもあります。特にテクノロジー企業は、配当を出すよりも事業拡大に資金を使う方が、将来的なリターンが高いと考えていました。


3. なぜ今、配当株を検討しているのか?

① 市場環境の変化

最近の金利上昇やインフレの影響で、成長株のボラティリティ(価格変動)が大きくなりました。例えば、2022年以降の米国市場では、ハイテク成長株が大きく下落し、安定したキャッシュフローを持つ配当株が注目されるようになっています。

また、株価が低迷しているときでも、配当を受け取ることで安定収入を得られるため、市場環境が不安定な時期には心強い資産になります。

② ライフステージの変化

これまでは「資産の最大化」が最優先でしたが、今後は収益の安定性も考える必要があると感じています。

  • 以前は資産形成期:リスクを取っても成長を優先(成長株中心)
  • これからは資産活用期:定期的なキャッシュフローも考慮(配当株を一部組み入れ)

③ 配当+成長のバランス型も魅力的

従来の配当株(高配当銘柄)だけでなく、配当と成長の両方を兼ね備えた銘柄にも注目し始めました。例えば、**マイクロソフト(MSFT)やビザ(V)**などは、成長性がありながらも配当も出しており、バランスの取れた投資対象です。


4. 今後の投資方針

成長株の投資方針は維持しつつ、以下のように配当株も組み入れていく予定です。

① 成長株(ポートフォリオの70〜80%)

引き続き、テクノロジーや新興分野の成長株を中心に投資を継続。特にAI、半導体、再生可能エネルギーなどの分野に注目。

注目銘柄

  • Nvidia(NVDA)、Amazon(AMZN)、Tesla(TSLA)
  • Google(GOOGL)、Meta(META)

② 配当+成長株(ポートフォリオの20〜30%)

安定した配当と成長を兼ね備えた銘柄を徐々に組み入れる。

注目銘柄

  • マイクロソフト(MSFT)、ビザ(V)、ジョンソン&ジョンソン(JNJ)
  • 高配当ETF(VYM、SCHD)

③ 高配当株・債券(ポートフォリオの10〜20%)

退職後の安定収入を考え、高配当株や債券ETFの割合を徐々に増やす予定。

注目ETF

  • VYM(バンガード・米国高配当ETF)
  • AGG(米国総合債券ETF)

5. まとめ

これまでは成長株のみを重視してきた
市場環境やライフステージの変化により、配当株にも注目
成長+配当のバランス型銘柄(MSFT、V)を徐々に組み入れる
最終的には成長株70%、配当株20%、債券10%程度を目指す

今後は「成長+安定」を両立するポートフォリオを構築していきたいと考えています。

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