私は長期投資の観点から、海外ETF(上場投資信託)や投資信託を活用してきました。特に、全世界株式型や米国株式型のインデックスファンドを中心にポートフォリオを構築し、分散投資を意識しています。
以下、私が海外ETFと投資信託をどのように活用してきたか、メリット・デメリット、運用の工夫について詳しく説明します。
1. 海外ETFと投資信託の活用方法
① 海外ETFの利用経験
海外ETFは、低コストで世界中の株式や債券に分散投資できるため、個別銘柄投資よりもリスクを抑えながら資産を増やせる手段として活用しています。
特に、次のようなETFを中心に投資しています。
✅ 利用している海外ETF
ETF名 | 特徴 |
---|---|
VT(バンガード・トータル・ワールド・ストックETF) | 全世界の株式に分散投資できる |
VTI(バンガード・トータル・ストック・マーケットETF) | 米国のほぼ全ての上場企業に投資 |
VOO(バンガード・S&P 500 ETF) | 米国の大型株(S&P500指数)に連動 |
QQQ(インベスコ・QQQ ETF) | NASDAQ100指数に連動(テクノロジー企業中心) |
VYM(バンガード・高配当株式ETF) | 米国の高配当株を中心に投資 |
AGG(iシェアーズ・コア米国総合債券市場ETF) | 債券市場へ分散投資しリスクヘッジ |
② 投資信託の利用経験
ETFと並行して、投資信託も積極的に活用しています。投資信託はETFと異なり、1口から購入できるため、少額投資や積立投資に適しています。
✅ 利用している投資信託
投資信託名 | 特徴 |
---|---|
eMAXIS Slim 全世界株式(オール・カントリー) | VTと同様に全世界に分散投資 |
eMAXIS Slim 米国株式(S&P500) | S&P500に連動(低コスト) |
楽天・全米株式インデックス・ファンド(楽天VTI) | VTIに連動(投資信託でVTIに投資) |
特に、つみたてNISAを活用しながら、eMAXIS Slimシリーズを中心にコツコツ積み立てています。
2. 海外ETFと投資信託のメリット・デメリット
① 海外ETFのメリット
✅ 経費率が低い(VTIやVOOは0.03%程度で超低コスト)
✅ リアルタイム取引が可能(市場で売買できる)
✅ 分配金が得られる(VYMやAGGなど)
✅ 日本では買えない個別資産にアクセスできる(新興国株式ETFや特定セクターETF)
② 海外ETFのデメリット
❌ 売買手数料がかかる(証券会社によるが、0.45%程度)
❌ 外国税制の影響を受ける(米国ETFは分配金に10%の源泉徴収がある)
❌ 為替リスクがある(円安・円高の影響を受ける)
❌ 積立投資が難しい(自動積立に対応していない)
③ 投資信託のメリット
✅ 100円から買える(ETFよりも少額投資がしやすい)
✅ 積立投資に最適(つみたてNISAやiDeCoで利用可能)
✅ 為替リスクを気にせず投資できる(円建てで取引)
✅ 税制優遇がある(つみたてNISAで利益が非課税)
④ 投資信託のデメリット
❌ 経費率がETFよりやや高い(eMAXIS Slimでも0.1%程度)
❌ 分配金がない(投資信託は基本的に再投資される)
❌ リアルタイム取引ができない(1日1回の基準価額で売買)
3. 運用の工夫
私は、海外ETFと投資信託を組み合わせて投資することで、リスクを抑えつつ、コストも最適化しています。
① 投資手法の組み合わせ
投資方法 | 運用スタイル |
---|---|
投資信託(eMAXIS Slimシリーズ) | つみたてNISAで積立投資 |
海外ETF(VTI、VOO、VT) | ボーナスや追加資金で購入 |
債券ETF(AGG) | 市場が不安定なときにリスク分散 |
高配当ETF(VYM) | 退職後の配当収入を目的に少額投資 |
② 為替リスク対策
海外ETFは米ドル建てのため、為替の影響を受けます。そのため、次の対策を行っています。
- 円高のときにドル転してETFを購入(円安の影響を抑える)
- 投資信託を並行して運用し、円建て資産も確保
③ リバランス戦略
- 米国市場の成長が続くならVTIやVOOを中心に保有
- 相場が不安定な時は債券ETF(AGG)や高配当ETF(VYM)を増やす
- 新興国が成長すれば、VT(全世界株)を増やす
4. まとめ
海外ETFと投資信託を使い分ける
✅ 長期投資の軸として投資信託(eMAXIS Slimシリーズ)を積み立てる
✅ 追加投資や大きな相場変動の際に海外ETF(VTI、VOO、VT)を購入
✅ 退職後を見据えて、VYMやAGGなどのETFも少しずつ組み入れる
海外ETFと投資信託のメリット・デメリットを理解し、両者を上手く活用することで、リスクを抑えながら資産形成を進めています。
今後も市場の動向を見ながら、適切にポートフォリオを調整し、リスクを管理しつつ資産を最大化する戦略を継続していきたいと考えています。
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